
落ち葉を燃やしているの ?
河原で 火を焚いているのかしら ?
どこからか 煙の匂いがする
「 飲めぬ酒 スティング 夕陽 秋の海 焚火 貝殻 ・・・ 嗚咽させるもの 」
■■■秋には どうしても Sting が 聴きたくなるわ
あの人との思い出が 一杯詰まったアルバム
“ NOTHING LIKE THE SUN ” を
二人で 神戸に行ったのよ
異人館を廻ったの
あの人は アタシの写真を撮ったけど
一緒に写りはしなかった
あの人が買ってくれた M・M のブロマイド
アタシ 今でも 持ってるの
アタシに お酒を教えたのはあの人
バーボンを オレンジ・ジュースで割ったヤツ
スクリュー・ドライバーって言うのよね ?
飲むと頭が痛くなるわ
酔ったのか 酔わされたのか 分からないけれど
夜には高いビルのラウンジで チークを踊ったっけ
100万ドルの夜景を背景にして
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「 ケータイを 胸に押し当て待つ便り ハートの数を いかにとやせむ 」
■■■会社の休憩時間 アナタからメールが届く
待っているアタシの周りは ハートの山だらけ
人には見えなくても アタシには見える
アタシの胸の辺りから シャボン玉が膨らむように
アニメーションみたいに ハートがたくさん飛び出して
これって 後片付けが 大変なのよ
コーヒー・カップに
ふっと息を吐けば これまた ピンクのハート
気まずいったらありゃしない
街では 時々 アタシと同じ症状の人を見掛けるわ
ハートの色は様々だけど
アタシ 雨降りはキライ
電波が弱くて
想いの強さと関係ないのよね 電波
「 雨降りて フラれニキビの出来た日は 雲が邪魔して君を探せず 」
■■■仕事が終わったら とっとと帰り支度して
小走りでバス停へ向かおう
その途中もハートが幾らか落ちるけど 気にしないの
アナタに逢えたら ・・・
口移しで ハートを吹き込んであげるわ !!

「 故郷に戻れぬ天使 茄子を焼く 一心不乱 額に汗し 」
■■■明日辺り 雨が降るとか聞いたけど
なんだか暑い日だった
HOLY BIBLE によれば
人が禁断の果実を口にしたせいで 地面は呪われ
男は 額に汗して 地を耕すことになったとか
そうやって得た食物を 女は料理する
だから 当然 女も汗をかく
「 女が慕い求めるのは夫であり
夫は これを支配する 」
所有するでもなく 共存するでもなく
夫は妻を 支配する
アタシが リスクだらけのアナタを手放せないのは
神が定めた理のせいね ?
アナタに 束縛されればされるほど アタシは 嬉しい
アタシを 自由にさせないでくれれば 嬉しい
アナタがいつも アタシを想っていれば 嬉しい
アタシはアタシのためにアタシを 縛って欲しい
「 繋がれた 天使の羽が活き活きと 鎖の重さ確かめている 」
■■■アタシはエゴイスト
女はエゴイスト
だって 林檎を 真っ先に囓ったのは女ですもの !!

「 ひそやかな繻子の足裏なつかしき 干し草の香を 我は思ほゆ 」
■■■うちに猫がいなくなって 9ヶ月が過ぎたよ
なのに なぜか 洗濯物にくっついて来る猫たちの体毛
稀にはなったけど 時には ヒゲを1本 見つけることもある
きゃつ等に思いを馳せると 懐かしく 寂しく そして かなしい
或る人に いとしいと かなしいは 同義語と教わった
悲しい 哀しい 愛しい > か・な・し・い
アタシは 2匹の首輪に鼻を寄せて かなしい匂いを嗅ぐ
かすかに残る 甘ったるい生き物の匂い
アタシは ソファも嗅ぐ クッションも嗅ぐ
外出から戻った部屋は 一瞬 懐かしい猫の匂いがして
目を閉じて 吸い込むアタシ
出来れば 永久に消えないで欲しい
だけど ・・・
いつかは 自由にしてやらないといけないね
「 洗濯の山に倒れて空を見る 日向の匂い嗅ぎ猫の真似 」
■■■仕方がないので アタシが猫になる
ほら 爪が伸びてきた

( ※ 似てるけど うちのコではありません )
「 悦びは金粉混じりのジェリィ状 かの壁は謎 モザイクな謎 」
■■■官能を歌にするのは難しい
人それぞれの 育った家庭環境や 宗教的背景でも
感じ方が異なり 表現も また 変わってくる
“愛” などというモノを 口にするようになって
人は 悦びを おおっぴらに語ることが出来なくなった気がする
“愛” しているから 抱き合う ?
何かと言えば “愛” を理由にする嘘っぽさ
“愛” のないSEXは 実際問題 増えている筈の現代なのに

「 愛などと言はず抱き合ふ原人を好色と呼ばぬ山河のありき 」
■■■作 : 春日井 健
“愛” を理屈にせず 抱き合う自然が 古代に在ったと詠まれた歌
アタシは 別に “愛” を 否定しているわけじゃないのょ
好きな人と抱き合って 肌のぬくもりを感じて
思う存分 貪りあう ・・・
その真実に幸せな時間を 自分が 恥じていることに
どうしようもない違和感を覚えるだけ
だから あの人が残していった情熱の痕を
さり気なく 髪で隠しているの