「 切なし と 君が名づけたこの花を今年も手折り 秘やかに挿す 」
■■■雨だ 雨だ 雨だ !!
アタシはジリジリしてる
だって 木犀が散ってしまうじゃない
香りだって消えてしまうじゃない
ずっとずっと遠い昔になったけれど あの人が 「 切ない 」
そう言った香りが消えてしまうじゃない
あの人は 「 うちの庭に 一本だけ木犀の樹があって
夜中に仕事をしてると それが匂ってくるんや
思わず お前がいるような気がして 振り向いてしまうんや 」
そのころ使っていた香水は ニナ・リッチ
“ レール・デュ・タン ”

絡み合う二羽の鳩
“ 時の流れ ” を意味する名前
あれから どのくらいの時間が経ったろう
残酷な時の流れ
< あの人とアタシの距離 : 25万光年 >
木犀の花が咲くと 本格的に アタシの秋が始まる
喪に服すような気分の秋
誰も知らないアタシの恋は 木犀だけが知っています
「 一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております 」
■■■歌人 山崎方代 作
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